キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴り響いた。

「あっ!そろそろ教室行かないと・・・」

「うん」


私はダッシュで教室に向かった。

あと30秒・・・。

あと10秒・・・。

きゅーーーーーーー。

廊下で急ブレイキをかけた。

ーガラっ。

まにあったぁ・・・。

「梨々香、お前遅刻かよ!」

「ちーがーいーまーすぅ」

「はぃ、席つけ」

先生がみんなを指導する。

「転校生紹介するぞー」

教室がまた騒がしくなる。

「入っていいぞー」

ーガラ。


「えぇーっと新垣 侑里です。よろしく。」


「「あ」」

「「今朝の!」」

二人の声は息ピッタリに重なった。