「はぁはぁ...」

息切れ中。

誠、逃げ足だけは速いんだから。

でも、よかった。
制服が乾いて・・・。

・・・・・・・・・?!

木下で誰かが倒れてるのを発見した。

「さ、殺人事件だ!!」

ドラマでしか見たことのない光景に
感動しちゃうわ。

・・・って。何言ってんだ私ー!!!

こんな状況で感動しちゃダメでしょー!

私は急いで駆けつけた。

「ちょ、しっかりしてください!!」

すると・・・
「...ん」

「あ、気がついた!!」

良かったぁ。生きてた。
この子この学校で見ない顔だな。

「だ、大丈夫?!」

「え?何が?」

その子はまるで何事もなかったかのようにこっちを見つめる。

「え?って倒れてたじゃん!」

私が状況を説明したらその子はお腹をかかえて笑った。

「ふふっ...」

え?!笑われてるの?!



「私、寝てただけなんだけど・・・」

へ?!
は、恥ずかしい。

「ごめんねっ。驚かせちゃったかな?」


「ホントですよ~」


私もいつの間にか笑っていた。