私は鞄からお弁当が入った桜色の巾着を取り出すとパーカー野郎の目の前に差し出した


『あの...これ』


パーカー野郎はゆっくり顔を上げてそれを見た


その時初めてパーカー野郎の顔が見えた


え??かっこよくない??



...と!!思ったのはつかの間!!


パーカー野郎は風のような速さで私の手から弁当を奪うと

これまた風のような速さでばくばく食べ始めた


私はただただそれを


あっけらかんとして見ていた



私の...




いつも通りの日々が





この時変わったんだ