「あ、クラス会やるんだ。」

中学時代のクラスメイトからのメールを見て結愛はつぶやいた。

妃結愛は高校2年生。


中学を卒業してから初めてのクラス会の通知に、


結愛の頭に1人の男子生徒のことが浮かんだ。




名前は宇野領平



結愛は胸がギュウと締め付けられるような感覚に陥った。


結愛は中2、中3と同じクラスだった領平が好きだった。



たまたま席替えで隣になった領平は、


クラスでも目立つほうではなく口数も少なかったが、


やさしい印象の男子だった。