by空




「ここか?」


響「あぁ。行くか?」

「おう!」

尚人「美羽。離れんなよ」

美羽「うん。」




バンッ!!


響がバイクで突っ込んだドアは大きい音と共に壊れた。




下っ端どもが戦いに来る



自慢じゃないけど、俺は、喧嘩は得意だ。




どんどん倒して行き、ただ前だけひたすら進んだ。



響「おい!待て!!」


響が言ってる言葉にも耳を傾けず、俺はひたすら、相手を倒して、進んでいった。




どう歩いたのか分からないが、

体が引き付けるように、一つの部屋の前に来ていた。



俺は、足で扉をぶっ飛ばした。



そこには、案の定。


夏春が泣きながら、ベッドの上に寝かされていた。


服は来ているが、必死に抵抗したであろう。ベッドのシーツがぐちゃぐちゃになっていた。



「そ…ら…」

俺の顔をみた瞬間、少し安心した表情と共に大粒の涙を流した。




この瞬間、俺の中で何かが切れた。