by空



「見つかったか?」

美羽「いや。ハァハァ、何処にもいない。」

「どこ行ったんだよ!!」

尚人「空、落ち着けって!!」

「ごめん…」

美羽「冷静に考えよ。

夏春どっか行くって言ってた?」

尚人「俺は、すぐに美羽についって行ったから、わかんねー。」


「…俺は何も聞いてない、」

美羽「なら、夏春はトイレとかじゃない。この時点でトイレっていう選択肢は消えた。」

尚人「どっかで遊んでんじゃねーの?」

美羽「探したけど、夏春が興味あるそうなところには居なかった、」





美羽「まって…夏春さっき、言ってたくない?」

尚人「何を?」

美羽「ヤンキーみたいな万引き犯を倒したって。」

「!!!!その、恨み?」



尚人「だと、したらやべーぞ。
ここなら、人が見てるから無理だろ?
だから、どっかに連れて行かれたかもしれねーよ!」

美羽「だとしたら…どうしよ?
警察?えっと…」

尚人「落ち着け。空も…」


俺は、尚人の声を無視して、走り出した。

場所なんかは分からない。だけど、走るしかなかった。