美羽「夏春!どこ行ってたの?」

「実話ね…」

私は一通り皆に喋った。


空「お前、また投げたのかよ」

「だって、あっちが悪いんだもん!」

美羽「てか、夏春、合気道やってたっけ?」

「いや、最近お父さんに教えてもらった。意外に使えるもんだね。」

尚人「それ以上、強くなってどうすんだよ?」

「まだまだ。」






「はぁ。お腹いっぱい。」

美羽「そろそろ、行こっか?」


私達はお勘定をし、今日はショッピングモールを回ることにした。

「このピアスかわいー。」

空「うわぁ。夏春っぽい。」

美羽「いい事考えた、」

「どうしたの?」

美羽「美羽と尚人。夏春と空。このメンバーで、欲しいピアスを交換するの!」

「ゆうと、私が選んだものは空が買って、空が選んだものを私が買うってこと?」

美羽「そっ!そのあと、買ったやつを交換したら、なんか、いい思い出にならない?自分で買うより?」

尚人「いいじゃん。やろーぜ。」

空「そだな。」

「じゃ、私コレね!」

空「へいへい。」

「空は?」

空「俺はなー。これ!」

「あー。うん。空が持ってそう。」

空「悪いか?」

「別に。じゃ、買ってくるね。」


「はい、どうぞー。」

空「お!サンキュー。」

「うん。かわいいー。」

私が選んだのは、黄色の丸いマグネットピアスみたいなピアス。

空が選んだのは、黒のリングピアス。

空も私も両耳につけた。


空「ん…」

「ん?なに?」

空「俺のと、交換。」

「はい?」

空「一個づつ交換しよーぜ。」

「あぁー。思い出になるね。いいよ!はい」

私は右耳の方を外して、空に渡した。

空「じゃ、これ俺のな!」

私は空がくれたピアスを右耳につけた。


空も同じように右耳に私のピアスをつけた。



尚人「あれ?2人おそろ?」

「うん。思い出にって、空が。」

美羽「2人とも似合ってる。」

「ありがとー、」


そのあと、皆でゲーセンに行った。

美羽「プリクラ撮るよ!!」

「うん。」




3.2.1 カシャ!



「やば。詐欺プリじゃん。」

空「別人…」

「うっさい!」


美羽「じゃ。切ってくるね。」

尚人「俺も行くー。」

美羽「何で、着いてくんのよ。」

尚人「だって、ナンパされたらどうすんだよ?」

美羽「ないない。」

尚人「あるある。」


空「俺、トイレ行ってくるわ。」

「うん。分かった。」





?「おい!」

「ん?」

私は声をかけられ振り向くと、さっき投げた万引きの奴らがいた。

「返して来たの?」

龍「あぁ。全部な。」

「ふーん。そっか。で、何でここにいんの?」

龍「お前に用事がある。」

「何?」

龍「ここじゃ、な。ちょっとついて来い。」

「え!ちょっと待ってよ。まだ友達が」

淳「あぁ。それなら大丈夫。下に言わせとくから。」

龍「早く来い。」

「チッ、上から。」