「はよー。」

「美羽ー。はよ、」


私の小学校からの親友、

戸田美羽 とだ みう
ロングの黒髪で頭もよく、しっかりしたしっかり者。私のお姉ちゃん的存在。
誰にでも優しいし、美人だから、モテモテ。


「おはよ。」

「おはよ。ってえ?」

「どうしたの?いきなり⁈」

「え?あ!嫌。何もないよ。」




「ちょと、なんでいるの?」

「ダメ?」

「ダメです!それより…さっき美羽に見えなかった…」

「よく分かったね。そう安心して。
なぜか、あなた、以外には見えないから


「まぁ、いいや。でも、しれっと会話に入ってこないで下さい!」

「ちぇー」

「じゃ、私はこれで。」




「あ!夏春、どこ行ってたのよ〜。」

「ゴメン…美羽…」

「木下先生がよんたでたよ。」


木下先生とは私が入っている柔道部の顧問。あ!こうみえて、私はこの学校、柔道部の副主将だ。
柔道部は、男子が6人で女子は私合わせて、3人の弱者チーム。
そんな中、私は、個人大会で、ベスト4までいったんだ〜。


木下先生のあだ名は木のちゃん!本名は
木下沙都子 きのした さとこ
女の優しい先生で柔道初心者。歳は、29歳…らいし…


「木のちゃんが?分かった。ありがとう。」

私は美羽にお礼をいい、職員室に行った。



「あれ?空?」

「夏春、」

西内空 にしうち そら

柔道部の主将で私よりも強く、
個人大会では何度も優勝する実力。
誰にでも優しく、面白く、少しチャラいがクラスと部活のムードメーカー。
そんなんだから、モテない訳がない。


そんな、私は空に憧れてる。




「空も木のちゃんに呼ばれたの?」

「ああ。夏春も?」

「うん、」


「あぁー。空ー。夏春ー。」

「木のちゃん。」

「ゴメンゴメン。呼びたしてたの忘れてた!」

木のちゃんは結構、おっちょこちょいだ


「で、話って?」

「ああ。そうそう。前に試験受けたでしょ?」

「試験?」

「あのー、初段の。」

「ああ。あれね。」


この前、私達、柔道部は階級の試験を受けた。


私は初段の…

空は初段の2級の…


他の皆もそれぞれの階級をうけた。

それに見事、私は合格し、晴れて黒帯になった。


「それがどうしたの?」

「2人とも黒帯でしょ?」

「うん。」

「だからさ。帯に刺繍していい?」

「木のちゃんが?」

「うん。お願い!」

「私はいいよ。」

「俺も」

「本当⁈じゃ、刺繍しとくね。」

「じゃ、これで」

「うん。今日も部活頑張ろうね」



「お前が、黒帯ねー。」

「何、それ?嫌味?」

「ヘナチョコのお前がな」

「むかつくなー。」

「まぁ、俺から見たらお前はヘナチョコだけど、他の奴からお前は、凄いんだろうな…じゃな。」