ブロロロロロー。

「んっ…ふぁー。」

ヒョコッ。

美羽「あ!夏春起きた」

「美羽?ふぁー。あれここは?」

美羽「え?!まさか覚えてないの?」

「何が?」

美羽「ここはバス。早朝から出発して、今は8時だよ」

「バス…乗った覚えがない…」

美羽「本当、大変だったんだから!
寝坊助3人を乗せるの!」

「寝坊助3人って、」


空、尚人「ぐがぁー。」

「ああー」


「にしても、尚人イビキうるさいねー。」

美羽「本当に!もーう。これなら夏春の隣にしたら良かった。」

「美羽、眠くないの?」

美羽「私はいつもこの時間に起きてるからね。慣れてる。」

尚人「ぐがぁー。美…羽」

「あら?尚人はどんな夢見てるんだろーな?」

美羽「もう!からかわないでよ\\\\\\」

「真っ赤っか♡」

美羽「うるさーい、」




コンッ!

「ん?空…」

空は寝ながら私の肩にもたれ掛かって来た。



スピー。スピー。


…なんか可愛い…


空「ん? あれここ?」

「あ!おはよ。」

空「あ!夏春はよ。ここバス?」

「うん。」

空「乗った覚えがない…」

「実は私も…」



尚人「ふぁー。寝みー。」

「尚人!」

尚人「お!もうちょっとで着くな!」

美羽「あれ?尚人はバスに乗った記憶あるの?」

尚人「ああ。当たり前じゃねーか?」

「私ら何も覚えてない。」

空「俺も、昨日部屋で寝て気が付いたら、ここにいた。」

「あ!私も…何でだろう?」

美羽「だから、2人は寝ぼけてたの!」

「そっか…」


美羽「ほら、もう着くよー。」