体育祭から1週間たち、
今日は日曜日。
私はある公園にいた。
「鈴花さん!」
そう後ろから声が聞こえた。
振り返ると……
「陵真くん!」
そう。陵真くんは昨日、無事退院したのだ。
「陵真くん、退院おめでとう」
「ありがとうございます」
陵真くんは微笑みながらそう返してくれた。
「今日は陵真くんの退院祝いだからね!
陵真くんの行きたい所、いっぱい行っちゃおー!!」
「本当ですか!?めっちゃ嬉しいですよ!」
陵真くんのこの笑顔、すっごい可愛いんだよねー。
なんか、パアッと明るくて、何処か幼い感じの笑顔。
「どこ行きたい??」
さそう私が聞くと考えてる陵真くん。
「ちょいストップ。俺のこと完全に忘れてないですかー?」
そう言ったのは山宮くん。
実はずっと陵真くんの隣にいた。
「忘れてないから大丈夫。安心して!
ただ無視してただけだから」
と冗談で言ってみると、
「ちょいちょい!全然大丈夫じゃないから、それ!!」
って言って、頭をチョップされた。
「痛いなー。冗談に決まってるじゃんかぁ」
って言うと、笑いながら
「かーるいチョップだから大丈夫ですよー」
ってちょっと嫌味っぽく答えた山宮くん。

