どんどん1位との差を縮めていく山宮くん。
は、速い…。
あとちょっと……!!
「山宮くん!!いけーー!!!!」
思わずそう叫んだ。
クラスの皆も叫んでる。
パンッ
ゴールの合図…………。
1位は………………
うちのクラスだ!!
「きゃーー!!」
と言って、美仍里ちゃんに駆け寄って抱きつく。
「やった、やったね鈴花!!優勝だよ!」
もう私達の盛り上がりは最高潮。
「山宮くん!!」
山宮くんを見つけて駆け寄る。
「やったな!!」
そうニカッと笑う山宮くん。
「すごかったよ、山宮くん!めちゃくちゃ速かった!」
と言ってる私は、目が輝いてるんじゃないかって思うぐらい興奮してる。
「河原が頑張ってくれたから、俺が追い付けたんだから。河原もすげーんだけど?」
って言いながら笑ってる山宮くん。
《閉会式を始めます。生徒の皆さん、整列して下さい》
と放送がながれ、
「行こっか!」
そう言って2人で歩き出す。

