気になりつつも、
「昨日はどうも」
そう返した。
すると私の前の席の男の子が後ろを向いて、
「え、2人知り合い!?」
って聞いてきた。
この人もかっこいいな…。
「え、えと、知り合いって言うかー…。昨日たまたまぶつかっちゃって。
それで少しだけ話したんです」
「そうなんだ!びっくりしたよー!
あ、俺の名前は高宮誠ね。誠って呼んでくれたら嬉しいな♪」
「ま、誠…くん!よろしくね!」
「お、おう!」
あれ、誠くん顔赤い?……気のせいかな?
「誠、顔真っ赤じゃん!」
そう言ったのは私の山宮くんと違う方の隣の子。
この女の子…すごい美人…。
「私、七里美仍里(ななさと みより)っていうの。美仍里って呼んでね!」
「よろしくね!私も鈴花ってよんでね」
「うん、よろしく鈴花!」
「いいなー美仍里。鈴花ちゃんと仲良くなれてー!」
「あんたと私は違うのよ」
「ふふっ」
思わず笑っちゃった。
……て、あれ?なんでみんな固まってるの?
「え、あの…」
「か、可愛い!」
「へ?」
美仍里ちゃん、何言ってるの?
「か、可愛くなんてないよっ」
「え、もしかして鈴花無自覚!?」
「何が?」
「む、無自覚だ…」
美仍里ちゃんずっと何言ってるのー?
全然わからないんだけど!
「っていうか、誠はずっと顔赤くしすぎ!」
「ふぇ!?」
誠くん、ヘンな声でてるし(笑)
でも本当に赤いな…。
「誠くん大丈夫?ほんとに赤いよ?」
うつ向いていた誠くんを覗きこみながら言う。
「っっ!だ、大丈夫!!」
そう言って顔をそらされた。
「??」
「ぷはっ!ふふふ
気にしないでいーよ、コイツは」
「う、うん?」
ま、まぁ!友達できたからよかったー!

