しばらくあいさつをかわして、やっとお家へお邪魔する。




「ほのかちゃんのお部屋は、三階よ~」





ユキコさんに案内されたその部屋は、わりと広くて日当たりもよくて、わたしはすぐに気に入った。





「ほのちゃん、て呼んでもいいかしら?
うふふ♪」




ユッキー(仮)のテンションには、ちょっとついていけないところもあったけど……



でもとってもいい人で、届いていた段ボールいっぱいの荷物を出したり、整理したりするのを手伝ってくれた。




今日からここが、わたしの部屋になるんだ……




荷物を整理し終わると、昼過ぎについたはずなのにもう夕方になっていて、疲れきったわたしたちは、ユッキーの淹れてくれた紅茶を片手に話をした。






「でも、そーよね、ほのちゃん大変だったでしょう、たっくんがあんなことになっちゃって」


しばらく考えて、たっくんはわたしのパパのことだとようやく思い至ってからわたしは苦笑した。



「そうなんです……あはは
リストラとか、ほんとにあるんですよね。
なんか、信じられなくて」