ことの経緯は、二週間前。











「あらあらっ!
まーまーまー!
はじめまして! あなたがほのかちゃんね?!」





「は、はいっ。
はじめまして。
上荻ほのかです……
君嶋さんですよね……?」




「そーよそーよ、そーだけどね、君嶋さんて、もーやだわー!
これからは家族になるんだし、
あれよ、ほら、ユッキー、とかって呼んで♪」




「ゆっ、ゆっきー……」





東京の高級住宅地、その一角にたつ、まだ新しい立派な3階建て一軒家。



その玄関先でわたしと君嶋ユキコさんは初対面した。




ユキコさんはママの高校のときの親友。



そして、ユキコさんの夫、ハルキさんはパパの親友……。



四人は家族ぐるみで大親友だった。




(ちなみにごくフツーの会社員だったわたしのパパとは違い、ハルキさんは都庁で働く公務員でお金持ちだ)