俺と君との境界線

教室に入ると窓側にいる和輝のデカい声が響いてきた

「龍が一限目始まる前に戻ってきてる~!」

あまりにもデカい声に教室にいる奴らは
いっせいに俺の方を見た
何人かとあいさつをした後、すぐに和輝に文句を言いに行った

「朝からうるせぇんだけど。んなデカい声出さなくてもいいだろ?」

「だって珍しかったから」

和輝は椅子の背もたれに座りながら
揺りかごみたいにゆらゆら揺れてる

「あっ今日の一限目国語になったんだけどさぁ~」

「はっ?マジかよ」

昨日まで一限目は理科のはずだったのに

「何か今日急にかわったみたいだせ?
ほとんどの奴が他のクラスに借りたみたいでさ
おまえどうすんだよ?」

「あ~それなら・・」

俺は自分の鞄棚に行ってクシャクシャに置いてあるジャージをどけると
国語や情処や地図帳が出てきた
国語の教科書とノートを取ると遠くにいる和輝に見せた

和輝が少し呆れ気味に納得した表情で頷くと
チャイムが鳴った
今まであちこちにいた奴らがみんな自分の席に戻っていった
おれも自分の席に戻る