冷淡なキミの二番目彼女。



 ーーー…♪♪♪♪

 ボーッとしていたら、いきなり鳴りだすメロディー。電話だ。


 スマホの液晶に「山崎萌(やまざきもえ)」と表示されている。同じ大学で、高校の時から大好きな私の友達。きっとあの子達のタイムラインでも見たんだな、そう思いながら電話に出る。



 『愛理、大丈夫?』

 やっぱり私の予想通り、タイムラインの話をする萌。あんなの、いちいち気にしていたらキリ無いって。


 「大丈夫、大丈夫。」

 わざとらしくないように、適度に明るいトーンで話す。全く平気という訳では無いけれど、女子特有のこういうネチネチしたものは、小中高でたくさん見てきた。


 萌も、中学の時ぶりっこと言われてたくさん悪口を言われていたらしくて、高校では、ほとんど男子と話そうとしなかった。

 『でも、恭弥くん見直しちゃった。』

 声高に、恭のことを話す萌。タイムラインの写メのことだろうか?にしても、見直すって、何を?


 「恭、なんかしたの?」

 ちょっと意味が分からなくて、萌に聞くと、萌はフフッと笑って、嬉しそうに答えた。


 『愛理、タイムラインのコメント見てみてよ。』


 言われた通り、あの子のタイムラインのコメント欄を開く。


 【立花きもー(>_<)】

 【恭弥くんつまんなそうwwww】

 あの子と一緒に私の悪口を言っていた子達のコメントが目に入る。


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 篠原恭弥【俺の大切な彼女、あんまりいじめないでね。】


 「う、そ…?」


 『恭弥くん、優しいんだね。』

 私のタイムラインには、全くコメントしないくせに。…庇ってくれたんだ。


 「萌、わたしさ、恭を幸せにしたい。」


 『うん。』


 「どうしよう。泣きたいくらい、恭が好き。」

 溢れる涙を必死に我慢して萌にそう告げると、嬉しそうに『頑張れ』と言ってくれた。