オレンジ色の恋

唇をそっと離すと、乃愛が泣き笑いの照れくさそうな顔で俺を見ていた




俺も恥ずかしくて…



「乃愛……顔ぐっちゃぐっちゃ」




なんて言ってしまった




乃愛は恥ずかしそうに手で顔を隠す




「も、もう…ヤダぁ~」




そんな乃愛を見てフッと頬笑む




「大丈夫、どんな乃愛でも俺は大好きだから」






「……ホント?」




「…もちろん?ホントだよ?乃愛は涙でぐっちゃぐっちゃでも十分に可愛いから」




その言葉を聞いて乃愛は嬉しそうに、恥ずかしそうに微笑む




「も、もう!」




「ホントホント。だから乃愛の可愛い顔もっと見せて…」



乃愛の顔を隠している手を剥がし、じっくりと顔を見つめる




乃愛の整った綺麗な顔



おっきな目で綺麗で長い睫、白く透き通った頬にほんのりとかかるピンク、そして…俺を煽る形の良い唇




俺は、また乃愛の唇にキスを落とした