私は、お湯を湯船の中にため、その間、髪を洗っていた。
洗っている時に、ふと思った。
「髪、伸びたなぁ…」
私は、両親ともに、髪の色素が薄く、私の髪は、少し明るいこげ茶色なのだ。
小学校6年の頃、私は、この髪のことを男女ともにからかわれ、いじめにあっていた。
その時は、りっちゃんが一緒に戦ってくれたが、ある日、腰まであった、ロングヘアーが女子らに肩甲骨までにばっさり切られてしまったのだ。
しかし、私は、落ち込むことはなく、むしろ喜んでいたぐらいだ。
ちょうど切りたかったのだ。そして、この髪は褒められた事がある…今でもずーっと好きな涼雨くんに…
そんなことを思い出しながら、髪を洗い終えると、湯船のせんを止め、入浴剤を入れ、湯船に入った。