下に降り、私が洗い物をしていると、涼雨くんが話しかけてきた。
「なあ、和歌って、好きな奴いんの?」

そう思ったが、答えた。
「いないよ」
…あぁ神様、嘘をついてしまいました…
…本当は涼雨くんが好きなのに…
「好き」


今、なんて?

「ど、どういうこと?」

「…昔っから和歌が好きだった。あの時、ドロップと怪我の手当てをしてくれただろ?あの時から好きだった…。」

「つまり、それ…」

「…付き合ってほしい…」

「…考えさせて…」