FAKEorTRUE

それからというと

解らないとこを
聞いてくる以外、

夏木は特に
喋らなくなってしまった


『なぁ夏木』

「んー??」

『もしかして怒ってる?』


夏木は一瞬走らせていた
シャーペンを止めて、
もう一度走らせる


「別に」


あからさまに不機嫌な
夏木の態度に
おれは確信した