もうころぶ心配はないし。 栗原くん、心配症なのかな? ……じゃなくて、そんなこと考えてるひまないんだった! はやく教室に……! 「ううん。放したくない。もうちょっとだけ、こうさせてよ」 栗原くんはくすりと小さく笑うと、放すどころかさらに私を引き寄せる。 えっ……ど、どうして!? なんだかすごく密着しているように思えるのは、気のせいかな……? 「ちっちゃいねぇ、心愛ちゃん。俺の腕の中にすっぽり入っちゃうじゃん」 「あ、あのっ……」 こっ、このままじゃ、もっと授業に遅刻しちゃうよ……!?