そのまま少しだけ押されて、横にあった塀に背中がとんっとぶつかる。 優しかったから、痛くはなかったものの。 そんなことをする凪くんの意図が、まるでわからなくて。 「凪くん……?」 名前を呼んだのと同時に、私の顔の横に、凪くんが両手をついた。 心臓が、どきっと反応する。 私を覆うようにして、私の顔をのぞきこんでくる凪くんが、首をかしげて小さく笑みを見せた。 かっ、顔が近いよっ……。 「いま、どんな気分?」 「えっ……は、恥ずかしいっ……」 「なんで?」