「わかりやすく、言ってほしい?」 「うんっ、もちろん!」 あ、あまりにもむずかしいことだったら、わかんないかもしれないけど! 私に理解力がないのはわかってる。 いっしょに勉強するときとか、よく凪くんに言われてることだもん。 でもそのたび、凪くんはたいがいはちゃんとわかるように説明してくれる。 たいがいは、だけど。 いや…… 勉強以外では、説明してくれないことのほうが多いかもだけどっ……。 「ふーん」 凪くんはそうつぶやくと、私に1歩だけ近づいて、私の肩をつかんだ。