「見てたの?」 「うん。レミちゃんも舞香ちゃんもなんの話してるのか気づいてたみたいだけど、私には教えてくれなくって……」 ふたりとも意地悪だ。 教えてくれたっていいのに。 凪くんに教えてもらうからいいけどね。 ……と、思っていたのに。 「秘密」 靴箱についてから、凪くんは小さくため息をついて、そうきっぱり言った。 「ええっ! どうして!?」 まさかそう返されるとは思わなくて、靴をはきかえながら、私はおどろいた声をあげた。