「いやあ、よかれと思ってね」 栗原はうしろの背もたれに背中をあずけて、へらりと笑った。 なに言ってんのこいつ。 「はあ?」 「心愛ちゃんが俺にクッキーわたすこと、坂野くん反対しなかったんでしょ? よくがまんしたよねぇ」 「…………」 「だからそのお礼に。まさかそのせいで悪いほうにコトが向かっちゃうなんて思わないじゃーん」 「ぶっつぶすぞ」 自分は悪くないとでも言うかのように、あきれた笑いを見せてくる栗原。 ついで、ポッキーを1本取り出して「いる?」って聞いてきた。