思ってないよ。
凪くんなら、私のこと、なんでもわかってるもん。
ずっといっしょにいた、幼なじみだから。
だけどもう、終わらなくちゃ。
凪くんには好きな女の子がいるんだから、幼なじみの私とはさよならしなくちゃいけないんだよ……。
凪くんだって私よりサト先輩のそばにいたいにきまってるし、
サト先輩だって凪くんのそばに私がいると、いやな気分になるでしょ……?
そう言おうとしたけど、口に出したら悲しくて泣いちゃいそうだから、口をつぐむ。
そんな私を見て、凪くんはため息をついた。
「……電話は出ねぇし、急に登下校べつべつにしようとか言うし。なんでいきなり?
言っとくけど、サト先輩とデートっていうのは……」
「も、もう……終わりにしようってことだよ!」

