「なんで俺のこと避けんの?」 おかしいな……。 凪くんのことなら、なんでもわかるはずだったのに。 その声を聞いても、凪くんの感情を読み取ることができないよ。 悲しんでいるようにも、怒っているようにも、なにも感じていないようにも聞こえる。 ただわかるのは、いつも私にかけてくれた優しい声じゃないってこと……。 「さ……避けてなんか、ないよ」 嘘。 「避けてんじゃん」 「……メールだって、ちゃんと、返してるもん」 「いつもより文面がそっけないって、俺が気づかないと思ってんの?」