好きって気づけよ。





「行かなくちゃ……」




ブレザーのそでで涙をぬぐってから、ふたたび足を動かす。



気持ちが重いよ。

だからこそ、レミちゃんと舞香ちゃんは遊びにいくことを提案してくれたんだけど……。



ちゃんと、笑えるかな……?



そう思いながら、階段を駆け降りようとしたとき。


私の足はまた、ぴたりと止まった。




「なぎ、くん……」




思わず口からこぼれた名前。


踊り場まで上がってきていた凪くんは、私の声に気づいて、こちらを見上げた。