「デートの約束してたってことは……もう、ふたりは恋人なのかな……」 階段から見える、朱と青の境界色の空。 それを見上げながら、小さくつぶやいた。 この前、凪くんはサト先輩のことを嫌いだって言っていたのに。 あれは嘘だったのかな。 栗原くんが、凪くんは何年も片想いしてるって言ってたし……。 サト先輩のことを嫌いでいてほしかったんじゃなくて、 嘘をつかれたということが、とっても悲しい。 「さみしいよ……」 弱々しい私の声が、冷たい空気にとけていく。