くしゃ、と自分の金髪を弱々しくつかむ栗原くん。
それがなんだか、泣きそうな子どものしぐさに見えてしまって、小さく胸が締めつけられた。
「ソラは心愛ちゃんみたいに強くなかった。呼び出しだけじゃなくて、いやがらせとかもあったみたいで。俺はそれにすぐに気づけなかったんだけど……」
栗原くんの声や言葉のはしばしに、ゆっくりと後悔がにじみ出る。
「それを知った日に……ソラに言ったんだよ、俺。
俺が守ってやるから、ちがう男なんかやめて俺にしとけって」
栗原くんは、吐息のような乾いた笑いをもらした。
空を映していた瞳が、私を見る。
その瞳はいまもやっぱり、悲しそうで。
「ソラも精神的に危なかったし、俺が守るしかないって思って。それで、つき合うことになったんだけど」
「…………」
「そしたら……ソラへのいやがらせが、一気にエスカレートした」

