「そっか……。じゃあ、坂野くんは心愛ちゃんが呼び出されてることとか、いままで知らなかったの?」
「うん。凪くんはすっごく心配症だから、迷惑かけちゃうもん。
今朝だって、私のこと、とっても心配してくれてたし……」
それはすごく、うれしかったけど。
秘密にしていたから、ばれちゃったのは少し悲しい。
凪くんが、自分を責めたりしないかなぁと思って……。
「……俺とは、ちがうね」
ぽつりとつぶやいた栗原くんは、悲しそうに笑って空をあおいだ。
「栗原くんとは……?」
「いや、ちょっとちがうね。心愛ちゃんは、俺の幼なじみとはちがう」
「栗原くんにも、幼なじみがいるの?」

