好きって気づけよ。





とっても栗原くんらしくない瞳だ。

どうしてそんな悲しそうな瞳で、私を見るんだろう。



出会ったばかりで、まだ知らないこともたくさんあるけど、いつもの栗原くんじゃないことくらいは、私だってわかるよ。




「2,3回あったかな……? 水をかけられたのは、はじめてだけど……」




私は少し悩んでから、そう答えた。


栗原くんがその答えを聞いて、目を細める。



同級生からされたことはないけれど、

2年生や3年生の先輩に呼び出されて、そういうことを言われたりはある。



そのときには、きまって凪くんの名前が出てくるから、

こんな私が凪くんのそばにいることをとがめているんだとは理解していた。