優しい笑顔と言ってる内容が矛盾してるよ、栗原くんっ……。
どうしようとこまりはてていると、タイミングよく授業が終了する鐘が鳴った。
――そのとき、
頬にちゅっとやわらかいものが触れた。
「……へ?」
「心愛ちゃんがあんまりかわいいからキスしちゃった。唇にじゃないだけよかったね」
いたずらっこのようにぺろりと舌を出して言う栗原くんに、数秒間フリーズする私。
き……き、す?
キスって……その……夫婦とか恋人がする!?
「……えええっ!?」
かああっ!と一瞬で真っ赤になる私の顔。
そんな私を見て、栗原くんはおもしろそうに笑っていた。
・
・
*
・

