・ * : : けっきょく舞香ちゃんが教室に帰ってきたのは、授業が終わったあとだった。 「舞香ちゃん、おかえりっ。遅かったね?」 舞香ちゃんが私の前の席についたので、私はうしろから声をかけた。 振り返った舞香ちゃんは、私を真剣な瞳でじっと見つめて。 「……心愛。いますぐ誰かと席を交換してもらうべきだわ」 「ほえ? どうして?」 「…………」 いらいらしたように眉をひそめて、だまりこむ舞香ちゃん。 どうしたんだろう……? 「あっ、そうだ。舞香ちゃん、栗原くん目覚ました?」