ピンク色のタンスから
白くてピンクの校章の刺繍が入った
靴下を見つけて

お嬢様の部屋のドアを少しだけ開けて

「靴下です。」
と呟くと
「ありがとう」
とお嬢様はドアを開けて
笑顔で言いました。

その笑顔はとても素敵で
朝の眠気を飛ばしてくれました。

でもそんな呑気なことを
考えている暇もなく
朝の準備の時間は
まるで光のごとく、
あっと言う間に過ぎていきます。