「あー、俺買ってくる」





そう言って、離された手。




「あ……」




離された手は、少し寂しく感じる。





「何味?」



「いちごっ!」





神谷は「ん」と、短い返事をして、人混みの中へ行く。







うーん……あと何食べよっかなあ。







そんなことを考えていると、





「間宮?」