「あっ!よ、よよよよよよ用事思い出した!さ、さようにゃらーっ!」






この空気に、たえられなくなった私は、来た道を走って帰った。






ヤバいヤバい!



まだドキドキしてる。





神谷め。


私を殺す気かっ!




しかも、最後噛んじゃったしっ!



にゃって猫かっ!バカヤロー。





「ふぅ…」





ある程度走った後、息を整える。






「まだ…ドキドキ…してる」




ドキドキしてるのは、走ったから。






私はそう言い聞かせ、ゆっくり歩き出した。