屋上につくと、空には雲ひとつなくて。 さんさんと降り注ぐ太陽の日差しが気持ちよくて 寝てしまいそうになる。 「なぁ」 ふと隣に居る神谷が声を発する。 ん?と返事をする間も無く、 「お前が“間違って”俺に告白しなければ、 俺たち付き合ってなかったかもな」 神谷の言葉を疑問に思い、 神谷を見る。 間違い・・・? 「お前、神崎が好きだっただろ?」 私の視線に気づいた神谷が 笑いながらそう言った。