「プリント?」




「はい、これ」



そう言って、足跡付きのプリントを渡す。






神谷はプリントを見て、




「あー、これか。さんきゅ」




と言って、微笑んだ。


あー、女子はこの笑顔に一目惚れするんだろうね。






「いーえ!んじゃ」




神谷に笑顔を向け、



来た道を戻る。






踏んだ後、ばれてないかな…………?






でも、想像以上に優しかったなぁ。




そんなことを考えていると、




―――グイッ




「…へ?神谷?」