「……間宮どう……っ」 神谷が何かを言う前に 私は走り出していた。 何だろう、 辛い………。 辛いよ…………っ ある程度走ったあと、 疲れたので止まる。 「はぁ……っ、はぁ……雪……」 気づけば雪が降り出していた。 ホワイトクリスマスだ…… 頬を伝う何か。 涙…………なんかじゃない。 雪だよ、 そう言い聞かせ、 その場を後にした。