「と、とにかくすっ好きじゃないから!」 「顔、赤くして言われても、説得力ないんですけど」 夏帆に言われて、ばっと顔を手で覆う。 何だこれ何だこれ。 ホントに神谷のこと、 好きみたいじゃん…… ガヤガヤと騒がしくなっていく教室。 チラリと神谷を見ると 女子に囲まれて楽しく話している。 その姿を見て、 チクリと胸が痛んだ。