「……で、どこ行くの?」 「行きたいとことかあんの?」 神谷の質問にうーんと考える。 行きたい所、行きたい所…… 「とくにない」 「じゃあ俺が決めとくわ」 「分かった」 そう返事して席に着くと、 夏帆がやって来た。