「俺とさ……回らね?」






背中の重みは、幽霊じゃなく神谷に抱きしめられてるから。





耳元で話されるとくすぐったい。






ドキドキヤバいよ!!






「ここで回るの?いいよ、回ろうか」





ぐるぐるとその場で回る。






うぇ……目が回る。





「あーもう」





神谷はそう言うと、私の腕を掴み歩きだす。