「まどか~!合コン行こっ合コン!!」








教室に行くと、友梨がテンション高く駆け寄ってきた。




「合コンって…友梨、小野くんは?」



「…いいの。あたし、浮気するから!」



「は!?」




浮気!?




「なんか昨日、喧嘩したんだってさ~」





唇をとがらせる友梨のかわりに、小夏が教えてくれた。




なるほど…




「でも…浮気はダメだって。余計こじれるだけだよ?」



「いいの、こじれて!
これで、あたしの大切さを思い知ればいい!」




いつになく怒っている友梨。



何があったんだろう…




「で、友達に合コンセッティングしてもらったんだけど、どーしても女子が一人足りなくて。


お願いまどか~!あたしを助けると思って!ちなみに今日!」



「えー…」




合コンなんて行ったことないし。


何より今日は例のドラマがー…




「まどかも彼氏欲しいでしょ!?

いい出会いがたっくさ~ん、だよ~?」




渋っているあたしを、揺さぶってくる友梨。




いい出会いが…たくさん?



確かに…彼氏欲しいし。



このまま待ってても、夢で終わりそうだし…



少しは、自分から行動しなきゃダメだよね?





「行く」



「ほんとに!?ヤッター!」




飛び跳ねて喜んでいる友梨。




こうなったら


いっちょ、がんばりますかー!!