「それで今日は何買いに行くの?」 「俺の彼女の誕生日プレゼントだよ」 岩槻くんが再びニコッと微笑んで言う。 そうだ、岩槻くんには彼女がいるんだったよね、年上の。 「俺プレゼントとか選ぶの苦手だからさ、田中に付き合って貰おうと思って」 「なるほどー」 でも田中にそんなプレゼントを選ぶセンスがあるとは思えないけど… チラリと田中を見ると、それに気づいた田中に「なんだよ」と睨み返された。 「いや、別に?」