「おはよー」 ようやくベッドからおりてリビングに行くと、田中が優雅に紅茶を飲んでいた。 「やっと起きたか。おっせーなぁ」 「いいじゃん休みだし」 なんて言いつつ、テーブルに視線を落とすと目玉焼きに、サラダが。 「え…もしかしてこれ、あたしの分?」 「…俺もうとっくに朝飯なんて食べたっつーの」 テレビを見たまま素っ気なく答える田中。 「ありがとー!さっすが田中」 「お前もたまには料理しろよ」 「わかった、じゃ、今度おにぎり作るわ!」 「………」