田中のくせに!!






「はぁ…でた、KY」



「え!?なに!?K(かっこよすぎて)Y(ヤバイ☆)!?」





そしてウザい。






「お前さ、周防に付きまとうのやめろよ」





田中が無駄にテンションが高い瀬名晴人を睨む。





「え?なんで?」



「なんでって。お前…コイツのことどう思ってんの?ほんとに友達だと思ってる?」



「え?」




瀬名晴人がヘラッと笑った。





「俺、まどかチャンのこと友達だと思ってる、なんて…一言も言った覚えないけど?」





…え、はぁ!?





「あんた、昨日あたしと友達になりたいとか言っ…「言ったじゃん、俺は彼氏候補だって☆」





慌てて反論しようとしたあたしに、瀬名晴人の長い腕がのびてきて、あたしの口を塞いだ。




くっ…苦しいんだけど!!







「…周防、やっぱ行くなよ今日」






田中の真剣な目があたしを見据える…けど




瀬名晴人に口を塞がれてるせいで何も答えられない。



まず助けてくれ!!






「それは無理」






そしてそんなあたしの代わりに勝手に答える瀬名晴人。






「…おまえ」




「安心してよ~、別に一緒に帰るだけ。変なことしないし!


…そんなに心配なら、ついてくれば?」