「今日のアレなんだよ」 「ひっ!?」 学校を終え、アパートに戻ると ドアを開けた瞬間、なぜか田中が立っていた。 腕組みをした田中の顔は、この上なく不機嫌そうで。 「な、アレ…って…?」 「…とぼけんなよ?」 ダンッ…! 次の瞬間、あたしの顔のすぐ横には ドアにつかれた田中の右手。 すぐ目の前には、眉間に深く皺を寄せた田中。 「アイツ誰」 「あ、アイツ…とは……」 「…なんでキスとかされてんの?」 ……やっぱり、見られてたんだ。