「何が“ここのラーメンおいしくて〜!”だよ。わざとらし」 「う、うるさいな。 ラーメン食べたいのもホントだもん!」 テーブルに頬杖ついてそんなことを言ってくる田中を、軽く睨んでメニューを広げる。 そりゃ、まぁ、岩槻くんと莉恩ちゃんのこと気になるのも本音だけど! 「まどか先輩!」 「莉恩ちゃん!来たよー!」 あたし達に気づいた莉恩ちゃんが、お冷とおしぼりを持ってきてくれた。