「そっか!そうなんだ〜!」 思わず頬が緩んでしまう。 「あっあの、このこと、岩槻先輩には…!」 「もちろん!言わないよ〜!」 その時、ガラッとお店の裏口が開いて 「あれ?沖野さん…と、周防たち?」 制服に着替えた岩槻くんが、あたし達を見て驚いたように目を見張った。 「まだいたんだ? 何話してんの?」 「え?んふふ、別に〜?」 「岩槻先輩!」 ズイッと一歩、岩槻くんに近づく莉恩ちゃん。 「あの…今日もたくさんご迷惑おかけしてしまって、すみませんでした!」